怒りは相手を従わせる「手段」
あなたは大声で相手を責めたり、暴力をふるったりして怒ることがありますか?
あなたの周りの人はどうでしょうか?
言葉で説明すれば、相手に伝えることはできるのに
なぜ人は怒るのでしょう。
アドラーは怒りとは手っ取り早く相手を従わせるための手段であると言っています。
ただ大声で相手を威圧し、自分の主張を押し通すために怒りという感情を作り出しているのです。
大声を出すと相手が自分の言うことを聞いたり委縮する。
すると自分は相手より立場が上であると思い込むようになり、
その状態に慣れてしまうと
「大声を上げるため」「暴力をふるうため」に
「怒り」を作り出すようになります。
怒りは二次感情
怒りは二次感情であるといわれます。
怒りを感じた時は、怒りの底にある別の感情に意識を向けてみましょう。
例えば、友達に嫌なことを言われてあなたが怒りを感じたとします。
なぜ怒りを感じたのでしょうか。
友達に言われた言葉が悲しかった、寂しかった、傷ついた、などの感情がありませんか。
あなたが一次感情に気づけたのなら、それを感じたまま素直に伝えてみましょう。
ただ怒るより相手に伝わりやすく、相手を傷つけることも少なくなるでしょう。
無駄な判断で怒りが作り出される
自分が正しいと思うことを相手に強要しようと
暴言を吐いたり、暴力を振るったりする。
「決めつけ」や「思い込み」により自分や相手の行動や考え方を否定することで、怒りが作られやすくなります。
正しいか間違いか、いいか悪いか
それは見る立場から変わってくることです。
人の生き方や選択の答えは白黒つけられない、グレーのこともあります。
他人は他人。
自分と違う意見を持っていたり、私のいうことを聞かないなんて当たり前です。
無駄な判断をしないことで悩みや怒りが減ることでしょう。
無駄な判断をしない方法
「反応しない練習」という本から紹介します。私なりに解釈をつけました。
無駄な判断をしないための3つの方法
①判断したと気づく
→肯定・否定しない。あるがままを見る
②人は人、自分は自分と区別する
→比べない、自分が正しいと思い込まない
③素直になる
実践して変わったこと
以前の私は一日中イライラする気持ちが沸き起こっていました。イライラする理由は自分でもわからないのですが、とにかく周りの人のちょっとした言い方・行動にイライラしていたのです。
そうすると常に周りの人の気分を害するような態度をとったり、怒りをあらわにしていました。
話す内容は人の悪口や批判ばかりになり楽しい会話が続かず、人との関係がうまくいかなくなります。
それによりさらにイライラする、負のループに陥っていました。
怒りは手段であると知る
怒りが生まれた時は一次感情と向き合う
怒りを作らないように判断をせずありのままを見る
この方法を実践することで
・徐々に怒ることが減って、穏やかな感情でいられるようになった
・楽しいと思えることが増えた
・ゆっくりした時間を感じられるようになった
・人に優しくできるようになった
・「癒される」と言ってくれて、周りの人が笑顔になった
・考え方がおもしろいと興味を持ってもらえるようになった
・話しかけられることが増えて、友達が増えた
・相手が怒っていても怯えなくなった
・人の機嫌をうかがったり、機嫌とりをしなくなって、楽になった
たくさんのメリットを感じました。
ただイライラが減っただけじゃなく、生きることが楽しくなりました。
今回は怒りについての記事でした。怒りという感情を使わないコミュニケーションによりあなたが穏やかな時間を過ごし、周囲の人と良い関係を築けるよう願っています。
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