話すのが苦手なら聴き上手になろう!

行動

話すのが苦手

・なにを話したらいいかわからない
・話が続かない
・自分の話ばかりしてしまう
・なにが言いたいのか分からないといわれてしまう

そんな時は無理に話そうとせず、聴き手になりましょう。

コミュニケーションは「お互いを結びつけること」

英語の”Communication”には「結びつける」という意味があります。
つまり、人は言葉・表情・身振り手振りなどを通して意思・感情を伝えあっているのです。
一方的に話すだけではコミュニケーションは成り立ちません。
キャッチボールをイメージするとわかりやすいですね。

3つの「きく」の違い

「訊く」「聞く」「聴く」
この3つの「きく」の違いは何でしょうか。

「訊く」=問いただす。警察が容疑者を尋問する感じ
「聞く」=音・声を耳に受ける。耳に感じる。自然にきこえてくる感じ
「聴く」=耳だけでなく、五感を働かせて情報・感情・意図を受け取る。注意をしてきく感じ

3つの違いがイメージできたでしょうか。
どの「きく」で話を聞いてもらいたいですか?
確認するまでもなく、「聴く」ですよね。

「聴く」ことのメリット

では、聴くことのメリットを紹介しましょう。

  • トラブルや行き違いが減る
  • 話したいと思われる
  • 自分の居場所が生まれる

相手への理解や絆が深まり、心と心の架け橋ができたような
お互いが信頼関係で結びついた状態(ラポール)になります。

私も話すことが苦手ですが、聴き方のスキルを磨くことで人との信頼関係が築きやすくなりました。特に看護師はさまざまな年代の人や多様な価値観を持つ人たちと関わる仕事です。
その人の個性や病気からコミュニケーションを図るのが難しい場合が多いです。
これから紹介する聴き方を磨く方法を実践し、ラポールを築きやすくなったと実感しています。

聴き方を磨く

ラポールを築く聴き方は「共感」「信頼」「尊敬」の3つの態度が基本です。
それぞれ具体的に見ていきましょう。

共感

ゆがんだメガネ

ここでいうメガネというのは「その人特有のものの見方」のことです。
かけているメガネ(ものの見方)は人それぞれ。「怒り」についての記事でもお話ししましたね。
(怒りについての記事はこちらhttps://qolupblog.com/怒るのはなぜ?/60/


まずは相手のメガネに関心を持ちましょう。
「そんな考え方もあるんだな」と相手のものの見方をそのまま受け入れます。

ゆがんだメガネを外す2つのポイント

  1. 相手のメガネを見る。
    ・相手のものの捉え方の特徴や傾向を知る。事実と相手の主観を分けて聞く。
    ・相手のものの見方に確かな根拠があるか確認する。
    ・ものの見方の背景にある思いに気づく。

  2. 自分がメガネをかけていないか注意する。
    ・自分と相手が同じメガネ(ものの見方)か判断していないか。
    ・決めつけていないか。
    ・物事を大げさにしていないか。
    ・一つうまくいかないことがあると別のことまでうまくいかないと思っていないか。

オウム返し

相手が共感を感じる話し方として「オウム返し」というのがあります。
相手の言葉をそのまま返すもので、相手が「わかってもらえた」と思いやすくなります。

相手
相手

毎日仕事がしんどいよ。

私

毎日しんどいと感じているんですね。

人によってはネガティブな言葉をそのまま返すとさらに落ち込んでしまう方がいるかもしれません。そんな時はポジティブな言葉にして返して見ましょう。

私

しんどいと思うほど一生懸命に取り組んでいるんですね。

かわいそう は共感ではない

「かわいそう」
何気なく使っていませんか?
これは自分より弱い立場にある人に、同情するときに使う言葉です。
相手を見下し優越感に浸っている、というような印象を与えます。
相手と信頼関係を築きたいのであれば使わない方が良いでしょう。

信頼

最後まで待つ

相手に信頼してもらうには、相手が「自分の話を聞いてくれている」と安心を感じることが大切です。
話がゆっくりな人、言葉をつむぐのに時間がかかる人、話し方・ペースは人それぞれですよね。途中で話を遮られたらどう感じるでしょうか。
相手の言葉が終わる・話が終わるまで「待つ」、相手のペースに合わせることは安心・信頼してもらうためにとても重要です。

なぜ より どうしたら

なぜ、そうなったの?

「なぜ」というのは原因を追求する言葉です。
冒頭でも話した通り、「訊く」になってしまうことが多く、人は責められたと感じやすいです。

どうしたら、失敗を繰り返さないようにできるかな。

「どうしたら」などこれからどうしていくか、未来へ目を向けた言葉を使うようにすると良いと思います。

オープンクエスチョンで会話を広げよう

質問の仕方には「はい」「いいえ」の2択で答えるもの(クローズドクエスチョン)と2択では答えられないもの(オープンクエスチョン)があります。
会話の始めと確認にはクローズドクエスチョンを使い、オープンクエスチョンで会話を広げ、「訊く」にならないようにしましょう。

私

お休みの日は出かけましたか?

相手
相手

はい。

私

そうなんですね。どこに行ったんですか?

尊敬

尊敬は「その人の人格を認めてうやまうこと」という意味です。

信頼関係を築くためには縦の関係ではなく、「横の関係」を築くことが大切です。
横の関係はたとえ親と子・上司と部下など立場・年齢などの違いがあっても、人として対等な存在であるとして捉えます。「無条件に」相手を敬うことが重要です。

まとめ

今回は信頼関係を築くコミュニケーションについての記事でした。
言葉の使い方にはその人の考え方がよく現れます。
話すことを苦手と感じている方はぜひ「聴く」からはじめてみましょう。

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